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​神葬祭

神式による葬儀のことを神葬祭といいます。神葬祭とは、日本固有の葬儀を土台に整えられた葬儀式で、亡くなられた方の御霊をお鎮めし、清めて長く家の守り神としておまつりします。
地域によって名称や内容が若干ことなることもありますが、一般的な流れ・神事をご紹介します。まず、故人の御霊を慰める「通夜祭」、故人との最後のお別れとなる「葬場祭(告別式)」が行われます。故人が亡くなられてから50日の節目には「五十日祭」を行い、以降、命日には「年祭」を行います。
この他にも、葬儀にまつわる諸祭儀がありますが、地域差もありますので、実際に行う場合は神社に伺うのがよいでしょう。

​◆詳しく知りたい場合は

神社本庁ー神葬祭について ・ 神葬祭の流れ

​服忌とは

親族が亡くなると、身内は喪に服しますが、このことを「服忌(ぶっき)」といいます。「忌」とは身を慎み故人をまつることに専念すること、「服」とは喪に従い、故人への哀悼の気持ちを表す期間のことを言います。服忌について、地域に慣例がある場合はいうまでもありませんが、一般的には五十日祭までが「忌」の期間、一年祭(一周忌)までが「服」の期間とされています。やむを得ない場合は、お祓いを受けるのがよいでしょう。

身内に不幸があった場合はいつまで参拝を控えればよいかということですが、親等の近い親族の場合は五十日間は参拝を控えていただくよう説明をしています。ご家庭の神棚に対しても同様に日々の参拝を控えていただきます。

これは服忌が故人に対する弔いの期間であり、追慕に専念してもらうため、という考え方があるからです。

悲しみから立ち直るまでに時間を要すように、死別を受け止め元の日常に立ち返る期間が凡そ五十日であるということ。

神道には先祖の御霊は家の守護神となるという祖霊信仰に基づいた霊魂観があり、墓前で祖先を敬うことも、神葬祭にて亡き人を弔うことも神まつりといえます。

つまり故人の御霊が安らかならんことを先ずは優先すべき期間という意味です。

​もしのっぴきならない事情がある場合は、地域の神社にご相談されることをお勧めします。

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